ダイビングを楽しむ季節についてのご紹介です。

突然ですが、皆さんはダイビングのベストシーズンっていつか、ご存知ですか?

夏がベストシーズンと思われがちなダイビングですが、ダイビングを初めてみると夏はもちろんですが、他の季節にもそれぞれ、水中の楽しさ、そして魅力がたくさんあります!!

本日は、そんな【ダイビングを楽しむ季節】についてご紹介したいと思います。

僕達が普段潜っている伊豆半島や真鶴半島そして、千葉の海・・・

それぞれの海には、陸上と同じく四季があるのはご存知ですか・・・?

一つ違いとしては、水中の季節は陸上の2ヶ月~3ヶ月遅れでやってきます!

ですので、イメージとしては陸上が、春なら、水中は冬の海です。

同じように、陸上が夏なら水中は春。陸上が秋なら水中は夏。

陸上が冬なら水中は秋です。

夏がベストシーズン。この言葉は間違いではありません。

ただ陸上の夏・・・ではなく水中の夏なので陸上で言うと9月頃から水中の夏は始まります。

そんな夏の海の魅力も踏まえて伊豆半島や真鶴半島、千葉県の海の四季をご紹介します。

陸上が3月に入ると、水中は【春の海】になります。

春の海は6月頃まで続きますが、春の海には北からやってくる季節回遊魚を楽しむことが出来ます。

その代表としてはダンゴウオという魚です。

ダンゴウオは冷たい海を好み、青森県以南~南日本沿岸の深海に生息しています。

また太平洋沿岸では、伊豆半島や真鶴半島近海でも観察することが出来ます。

3月に入ったこの時期にダンゴウオは産卵のため、深海ではなく僕たちが普段ダイビングを楽しんでいる深度まで上がってきます。

体長は個体差もありますが、ミリ単位の個体が多いです…。

見つけた時の感動と可愛さがダイバーに人気のポイントでもあります。

また、春の海は植物性のプランクトンや海藻が増え、この時期にしか見られないウミウシなども観察できるようになります。

 

続いては【夏の海】のご紹介です。

夏の海は8月後半~9月にかけて始まります。

陸上だと夏が終わる頃ですね…笑

だた、冒頭でもお伝えした通り、陸上の2ヶ月~3ヶ月遅れでやってきますので水温が年間通しても1番高くなるのがこの時期ということです。

夏の時期の伊豆の魚達はとても元気で、多くの魚を観察することが出来ます。

綺麗なオレンジ色の体をした、キンギョハナダイの群れや…

タカベという魚の群れもダイナミックです!

時々、イルカやカメ…マンタなどが伊豆半島の海、また真鶴半島・千葉県の海でも目撃されることもあります!ジンベエサメも出ます。

伊豆半島、真鶴半島そして千葉県の海も南国の海に一切引けを取りません。

この時期はクラゲも増えてきますが保護スーツを着ているので問題はありません。

むしろ、水中で見るクラゲは太陽光や水中ライトの光にクラゲの体の節が反射してキラキラ光っているように見えるのでとても神秘的でキレイです。

 

そして陸上が10月末~11月になると伊豆の海は【秋の海】になります。

陸上の気温は下がっていく季節ですが、海の中はまだ温かく、さらには南の方からやってくる季節回遊魚も増えて伊豆の海はカラフルで賑やかな海になります。

そしてその季節回遊魚たちはこの季節に伊豆半島、真鶴半島・千葉県の海に住みつき、体も大きくなります。海の中は小さな個体から大きな個体まで幅広く観察することが出来ます!

そして冬の海に向けて浮遊物も少なくなってきて、透視度も良くなるのでこの時期がベストシーズンとも言われます。

 

そして陸上が12月の中旬を過ぎる頃に水中は【冬の海】になります。

気温もそうですが、水温もグッと下がります。

そしてこの時期は他の時期とは違い、気温より水温のほうが高くなり、水中のほうが温かくなります!

冬の海でダイビングって…とあまりダイビングのイメージがない冬の海ですが、

水温が下がることで、水中の浮遊物も減り透視度がグッと上がります。

日によっては透視度も30メートルオーバーなときもあり、沖縄や海外などのリゾートの海にも匹敵する透視度で実はダイバーにとって大人気のシーズンでもあります。

この時期の伊豆の海はとにかく青いです!!

観察することが出来る生物も他の季節と変わってきます。冷たい水を好むヒラメや

深海魚であるキアンコウ、ウミウシやカエルアンコウなど、マクロの可愛い生物も多く観察することが出来ます。


夏の海などに比べると見られる魚はガラッと変わりますね…

そして様々なダイビングポイントで水中にクリスマスツリーが設置されるのです!

クリスマスツリーも冬の海の1つ見どころですね!

 

以上が水中の四季になります。

【ダイビングを楽しむ季節】ということで今回、伊豆半島や真鶴半島、千葉県の海の四季をご紹介しましたが、

ダイビングは夏だけでなく、春・夏・秋・冬の1年間を通して楽しむことが出来て、その季節折々の水中世界が広がっています。そんな水中世界に身近に接し、観察し、楽しめるのもダイビングの醍醐味であり、ダイバーの特権です。

その季節折々の可愛い魚達との出会いが待っていますよ。